MHSタナカギャラリー

『9月からの個展に向けて』

 

 

 

今秋から始まる個展の題が『目隠しされたロレンツォ・ロットが語る12の作り話』に決まった。9月1日から日本橋高島屋の《美術画廊X》でその第一弾が始まり、ギャルリー宮脇(京都)MHSタナカギャラリー(名古屋)ぎゃらりー図南(富山)と続き、来年の2月まで合わせて八カ所以上の会場で催される予定である。もっとも、各画廊には、そこでしか発表しない作品も「書き下ろし」のように作るため、画廊によって展示内容が異なってくる。内容は,オブジェ、コラージュ、版画、写真、詩をからめたもので、上記したタイトルは、その全ての分野を通底するイメージとして考えたものである。

 

 

私は個展を一種の解体劇のように考えているために、タイトルは重要であり、それが決まらないと火がつかない。だから今、猛暑の中で、アトリエに閉じこもり、狂ったように制作に没頭の日々である。昼は写真のプリント、それが終わるとオブジェ、コラージュに入り、日が没してからは連載の原稿の執筆や資料の詠み込みをするのであるが、集中しすぎて自分の名前を忘れることがある。もっともあまり現世の自分に執着していないために、それは心地よい感覚ではある。

 

 

一時の中断を経て、新たに立ち上げたオフィシャル・サイト。多くの方々から再開の要望を頂いた事は、まことに感謝すべき事であるが、そういう理由から、このサイトで〈新作〉の姿を見て頂くのは、もう少し時間の余裕が出来てからと考えている。サイトの方もこれから少しずつ情報の肉付けをしていき、楽しんでもらえる内容にしていきたいと思っている。今後ともご支持頂ければなによりである。

 

 

 

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北川健次詩集『直線で描かれたブレヒトの犬』
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