『大規模な個展始まる』 

先日の8日から日本橋高島屋6階の美術画廊Xで、個展『鏡の皮膚―サラ・ベルナ―ルの捕らわれた七月の感情』が始まった(27日まで)。……この美術画廊Xの会場の規模は広く、平均した画廊のスペ―スのゆうに三倍以上の広さがある。……私は個展を開催する際には、その画廊空間を劇場に見立て、各々の空間に合った個展の主題を立ち上げるのであるが、この美術画廊Xはその意味で、例えるならば叙情詩ではなく叙事詩的な拡がりを持った主題が自ずと必要となってくる。この主題の切り替えは、プロとしての醍醐味であり、結果として今回の個展はオブジェ、ミクストメディア、コラ―ジュ他を含めて新作86点という、今までで最大の個展となったのである。また今回の個展は制作中から手応えを覚えていたが、私の作品の変遷をよく知っておられる来場者の方々から、今まで観た個展の中で、今回の新作の質が最も高く、また一点一点の作品が持つ完成度が最も高いという確かな感想を数多く頂き、個展会場にいて私は、大いなる手応えを覚えているのである。また普段なかなかお会い出来ない九州や北海道といった遠方のコレクタ―の方々も各々に遥々来られて、旧知を暖めあっているのであるが、私はこの事を毎回の個展における大事な楽しみにしているのである。……作品は、また新たな実験性と、完成度の高さを併せ持たねば、というなかなかに難しいハ―ドルをいつも自らに課しているが、とまれ今回の個展は、その視点からも自信作が多く、来場された時に、じっくりと愉しんで頂ければと願っている。……会期は27日までと長く、個展はまさに始まったばかりである。……作品はまたその多くがコレクタ―の人たちのコレクションとなって、その方々がもう一人の作者として長い対話を交わしていくのであるが、その意味でも、私は会場に在って、「作品」という私の直なる肖像の映しと暫しの対話を交わしてもいるのである。……この機会にぜひのご来場をお待ちしております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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