JavaScript を有効にしてご利用下さい.
北川健次版画作品のコレクションをご希望されます方は、お気軽に直接お問い合わせください。 なお、限定が小部数のために完売・絶版となりましが場合はご了承ください。
その時、螺旋は危うい構造と化して私を誘ったのであった。 無限に降りてゆく 例えばランボーの脳髄の底へと。
限定部数完売のために絶版となりました。
パリ・ロワイヤルの回廊で見た12のスタンプ。 古硝子を隔てた時間の澱の中で息づく12の物語・・・
詳しく見る
チュイルリーの庭に配された不可思議な、しかし実在する構図。 青の変幻。 私はそこに非在のトライアングルのような場面を 玩具考的に立ち上げたのであった。
チュイルリーの庭に響きわたるケンタウロスの怒声。 厳冬のパリで捕らえた21世紀の幻視、
ルーブルの幾何学状の硝子、 ピラミッドの天上に映るルネサンスの館。 五百年の時の隔たりを越えた美しき冬の混交。
冬 1月。遅い午後の時を刻むオルセーの大時計。 煙るようなモンマルトルの遠景が淡い色彩を帯びて 彼方に広がっている。
ルーヴルの午前に見たロココの少年の静かなる肖像。乳色の石に刻まれたそれは、今もメランコリックな表情のままに無垢な傾きを見せている。
揺れる蝋燭の光に浮かんだ幾十もの暗い椅子の影。悩める人々も今は去りて、このパリ最古の教会の外陣には、静かな沈黙だけが領していた。
球体とは、あまりにもマニエリスティックな形状である。 人工の極み、 その表面には時として、在る筈のない光景が映し出される。
刺すような一瞬の光が窓から夢魔のように忍び入って、その時、ルーヴルはまるで黒い牢獄へと一変したのであった。そしてミケランジェロの『瀕死の奴隷』は、一つの客体、危うい禁断の表象へと変容したのであった。
BORCYに見た群れなす〈歩く男〉の光景。男達は官能の硬い皮膚の向こう側で、停まる事のない永遠の歩行を今もなお続けている。
左手で書かれたと覚しき白い文字の軌跡。謎の彫像群。 パリ1区、冬のパレ=ロワイヤル。
天使である少年は、決まってあのパサージュの中にいる。光沢のある黒い扉を押し開いて〈Salut〉とひとり言のように呟く。
さざめくように反射する硝子窓の下に配された六の掌片。ヘンリー・ムーアではなく、匿名として先ずは見る事。
冬の光は、さらなる物象と化して私のメランコリーを突いてくる。 私の頭上に冷たいモンパルナスの雨が降り注ぐ。
勇猛なケンタウロスも、正面から撮るとアテナイの悩める一人の青年として映る。Paris-Musée Bourdelle、私のノスタルジアを開く不思議な場所。
午前の静謐なルーヴルの廻廊。ギリシャの美しき思念は、その欠落ゆえに完璧なものとなる。
中心に右手の欠けた少年の人形。その周りを、そして前後を、パリのオブジェが渦を巻いたように回転している。
天窓から差し込む手前の早い光。 『金色の鳥』を中心にした彫刻群が、 太鼓のギリシャの美との交換を静かに見せている。
問い合わせフォーム | 特定商取引に関する法律
Copyright(C)2011 Kenji Kitagawa All rights reserved.