21日から個展(「密室論 – Bleu de Lyonの仮縫いの部屋で」)が日本橋高島屋本店の美術画廊Xで始まった。ミクストメディア・オブジェ・写真・コラージュを合わせると出品点数は約70点。前日に展示の飾り付けをスタッフの人達としていると、画商のT氏と、私のコレクションを多く持っているA氏が続けて来場して作品の予約をされていった。T氏は画商ではあるが、ビジネスではなく、純粋に私の作品をコレクションしたくて予約をされた由。A氏は写真2点とミクストメディア1点をその場で予約。個展前日だというのに幸先の良い出だしである。
初日は関東に台風直撃の日であったが、雨にも負けず会場に行く。激しい雨降りであるが、けっこうな数の人が訪れてくれる。この日もミクストメディアの作品や版画・そして写真の何点かに予約が入り、手応えを覚える。直前まで作品を作っていて疲れていたが、「最大の批評は、言葉ではなく作品をコレクションされる事である」という言葉とおり、疲れも癒されていく。個展会場で、展示された新作を見て、初めて現在の〈自分の形〉を確認する。しかしそれにしても激しい風と雨である。帰宅難民にならないように、情報を集めながら何とか帰宅出来た。台風一過、ようやく涼しい秋となるのか!? 個展の期間は3週間、ほぼ毎日会場に行くので、今回も面白い出会いがあるであろう。楽しみである。