『個展:反重力とバルバラの恩寵—始まる。』

銀座の画廊 中長小西(NAKACHO KONISHI ARTS)で私の個展が、いよいよ明日15日から開催される。タイトルは『反重力とバルバラの恩寵』。サブタイトルは〈ダンテ『神曲』地獄篇より〉である。ダンテの『神曲』に挑んだ芸術家は多い。ルネサンス期のボッティチェリを始めとして、ミケランジェロ、ドラクロワ、ブレイク……ラウシェンバーグetc。私がダンテの『神曲』にいつか取り組んでみたいと考え始めたのは5年以上前からであるが、テーマが壮大で、しかも難題である故に、もっと自分の内面の気と、表現の高まりが熟してからと思っていた。それが今回の中長小西での発表となったのは二年前、第1回目の中長小西の個展の時に、次回の個展の時は、『神曲』をテーマにしようと直感で決めたのであった。それを煽ったのは中長小西の小西哲哉氏である。最初の個展の主題は〈強度なる色彩のアニマと復権〉であった。反響が高く、個展終了前に、私達は早くも次回の個展に話しが言及した。(…作品が出来たら、又その時に‥ )という画廊のオ-ナ-は多いが、小西氏はそれとは一線を画している。〈画商の仕事〉というものの中に、高い美意識が強く入りこんでおり、そこに理想と信念が相乗して刻まれている。…その波動が私をして、感性のボルテ-ジが自ずと高まってくるのである。昔と違い、画廊のオーナーで洗練度の高い美意識の持主である事を感じさせる人物は本当に少なくなってしまった。その意味で小西氏の存在は貴重であり、またその事は、この画廊に一歩入った瞬間に美的緊張として強く伝わってくる事で、それとわかるのである。今回の発表はオブジェ11点・コラージュ35点から構成されている。ダンテの壮大な長編詩『神曲』を絵解きする事に勿論意味はない。それは既にボッティチェリがやり遂げている。ラウシェンバーグの『神曲』は、彼の方法論である〈コンバイン〉という万象の混沌を表現主義的手法で視覚化する試みの内に、つまりは自らの美学にダンテを引きずり込んでいる。そして私は、『神曲』から受けた〈強度なるもの〉を消化し、変奏曲を紡ぐようにして自在な自らの美学に沿って、様々なる「46」の表現世界を立ち上げたのである。ぜひのご高覧をお待ちしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

北川健次個展

『反重力とバルバラの恩寵 —ダンテ『神曲』地獄篇より— 』

会場:中長小西
〒104-0061 東京都中央区銀座1-15-14 水野ビル4F
TEL/FAX 03-3564-8225

会期:2014年3月15日(土)— 4月5日(土)日祝休
11時〜19時

 

http://www.nakachokonishi.com/
Mail. info@nakachokonishi.com/

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