『展覧会日記Ⅱ』

 

今日は、早春賦を思い出すような、やわらかな雨が降っている。恵比寿での二つの個展も27日(日)まで、あと残り4日となった。本当に多くの来廊者があり、盛況である。五回お越し頂いたリラダン研究家の早川氏を始めとして、二度、三度と繰り返し来て頂く方がおられ、作者として嬉しいものがある。そして皆さん、作品の前でじっくりと時間をかけて鑑賞されている。かつて池田満寿夫氏と話をしていて「いかに長い時間、鑑賞者が作品の前に居つづけてくれるかが、ひとつの確かな真価の証しである。」と語っていたが至言である。

 

半年間も展開し続けて来た個展も今回でようやく終わり、来週からは制作の日々へと戻る。これからは新しく始まるネットギャラリーの開設に時間を割くことになるであろう。私のサイトにそれを希望される方々が多く、個展で「写真」の作品を直接御覧になれない方のために開設することになったのである。楽しみにして頂ければと思う。

 

 

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北川健次詩集『直線で描かれたブレヒトの犬』
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