『写真集、遂に刊行さる!!!』

11月の24日に福井を訪れて以来、実に19連泊続いたホテル暮らしがようやく終わり、横浜へと戻った。福井にいる間は、展示、新聞の連載執筆、テレビ、ラジオの収録、講演、対談、そして画廊での新作展発表、さらには中学の同窓会、高校での講演etc、あっという間に過ぎた多忙な19日間であった。

 

 

 

 

 

福井県立美術館刊行による私の個展図録があまりに出来が良く、充実した内容になっているので、その事をメッセージに記したところ、全国から美術館宛に問い合わせや注文が殺到し、係の人が対応に追われている。係の人に伺ったところ、ひとりで5冊まとめて注文する人などもおり、在庫がかなり少なくなっているようで、作者としても嬉しい反響である。おそらく今のペースでいくと、個展が終了する今月の25日頃には完売の為に絶版となる事は必至であるだろう。

 

 

 

さて、予告で記したとおり、遂に私の写真集『サン・ラザールの着色された夜のために』が、出版社の沖積舎から刊行された。写真74点それぞれに詩を74篇書いているが、私はその詩の全てを三日間で書き上げた。今までにない集中力を出したために、書き終えた後はしばし放心状態であった。写真集であると同時に、独自な詩集としての新しい形も倶えている。帯には、「〈美の侵犯〉美術家:北川健次による、写真と詩が切り結ぶ夢の光跡!幻視のエクリチュール!!」の文が入り、写真家 ー 川田喜久治氏のテクストからの引用文が光彩を放っている。既に福井県立美術館の個展会場では先行販売され、一日で二十冊以上のペースで売れているという。限定五百五十部(内五十部はオリジナル写真入り特装版)と少ない部数の為、これもおそらくは二ヶ月で完売・絶版となるであろう。印刷は最先端の技術を使ったアミ点の少ない直刷りの為、極めて美しく、日本の印刷技術のレベルの高さを示している。私の、詩集としての最初の本でもある。御興味のある方はぜひ御購読頂き、写真と詩による、私の新しい表現世界を楽しんで頂ければと願っている。

 

 

限定五百部の普及版は定価が7140円(税込)。限定五十部の特装版は定価が31.500円(税込)で、未発表のオリジナル写真が1点、写真集に付いている。ご注文は直接、沖積舎まで。TEL.03-3291-5891。FAX03-3295-4730。注文の受付は毎朝9時より開始しています。

 

 

 

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北川健次詩集『直線で描かれたブレヒトの犬』
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