『個展・盛況の内に終了』

3週間にわたる日本橋の高島屋美術画廊Xでの個展が、盛況の内に16日で終了した。今回も多くの方が来廊され、生まれ出たばかりの新作オブジェとコラージュが、鋭い感性を持っているコレクターの人たちの美意識と共振して、コレクションに次々と入っていった。更に今までのコレクターの人たちに加えて、新たなコレクターの人たちとも知り合う機会があり、今後の大きな発展性へと繋がった。また私自身にとっても新作をじっくりと分析出来る機会となり、客観的な視野で様々な事を考え、得るものが多々あった。
来年の秋も高島屋美術画廊Xでの個展開催(連続8回目)が決まり、私は、この広くて緊張感のある空間でしか表現出来ない新たな主題も、既に立ち上げている。…それは誰も着想しえなかった斬新な構想である。来年、私の表現世界はまた一新して拡がりを呈していく事であろう。常に予測の先を行く事は、表現者における宿命であり、醍醐味であり、才能における秘かなる愉楽でもある。更なる新たな負荷を私は自らに課していこうと思っている。
 
さぁ、今は京都国立博物館で開催中の琳派展を、充電の為に先ずは行く事にしている。捕らえがたき大きさと幅を持った宗達という存在が、今は関心の全てを領しているのである。

カテゴリー: Words   パーマリンク

コメントは受け付けていません。

商品カテゴリー

北川健次詩集『直線で描かれたブレヒトの犬』
Web 展覧会
作品のある風景

問い合わせフォーム | 特定商取引に関する法律