月別アーカイブ: 9月 2011

『会場にて』

六本木の東京ミッドタウンで開催中の「Tokyo Photo 2011」に行く。アイデア先行の写真、現代美術として見せる為の見せかけのようなディスプレーが目立ち、作品それ自体が強いイメージを持った写真がほとんどない。「私もそろそろ写真だけの作品を組んだ写真集を出したいものだ・・・」と思いながら、自分の個展会場へと向かった。

 

 

会場に居ると、筑摩書房の編集長の大山さんが来られた。企画出版の話を頂きながら、制作に追われて未だ着手していない書き下ろし原稿の執筆を促される。この本は刊行すれば、間違いなく話題作となる切り口のものである。「東日本大震災の時の津波のすさまじい描写から始めます。」と大山さんに話す。構想は既に出来ている。年内にダ・ヴィンチを書き終え,その後、ゴッホコーネルムンクマン・レイ・・・・といっきに書こうと思う。

 

 

 

 

大山さんに続いて、沖積舎の沖山さんが来られた。沖山さんは、私の最初の版画集をプロデュースして刊行された方である。会場を一巡した後、写真「ヴェネツィア – 千年劇場」を購入された。そして、私に「すぐに写真集を出しませんか!?」と切り出され、私を驚かせた。既に沖山さんの頭の中では本の構想が出来ているらしい。再び言うが、私は驚いた!!。何故なら、その日の午前中に「自分の写真集」の事がふと浮かんだからである。予知は私の場合度々あるが、今日また、それが出たか!!。勿論、沖山さんに快諾の意を告げる。

 

 

 

沖山さんに続いて写真家の川田喜久治さん来廊。私のポートレートを会場で撮られる。かつて川田さんは、三島由紀夫の終末の姿を予知するかのような、三島の異形なポートレートを撮られた凄腕の人。撮影されながら、自分の魂が間違いなく吸われていくのを実感する。拙宅に川田さんから写真が届くのが楽しみである。個展は10月10日(月・祝)まで続く。まだまだ、これからである。

 

 

「球体玩具考」

 

 

 

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「個展の続き」

昨日、個展に出品している作品の画像をUPしたところ、今朝になって200件を超えるメールが届いており、ネットの波及力の凄さに驚いている。メールのほとんどが〔もっと作品の画像が見たいのでUPして欲しい〕という内容だったので、急ぎ応える形で撮影した。画廊での接客の合間に携帯電話のカメラで撮影したものなので、綺麗な画像ではないが、イメージは伝わるのではないかと思う。私にとってタイトルは、作品との関わり合いを強く持っているので、それも記載した。本当は会場にまでお越し頂きたいのだが遠方の方には無理な話。せめて、これらの画像から、個展の内容を掴んで頂ければ嬉しい。

 

「メデューサの透ける皮膚のために」

 

「硝子戸の中(少年の頭部のある彫像)」

 

「Reims-薔薇の僧院」

 

「オリュンピアの長い犬」

 

「PAVET-反対称の庭で」

 

「緑の意匠論」

 

「青い着衣の少年」

 

「三角形 - triangleの中の三つの異なる筆跡」

 

 

 

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『いよいよ個展が始まる!!』

21日から個展(「密室論 – Bleu de Lyonの仮縫いの部屋で」)が日本橋高島屋本店の美術画廊Xで始まった。ミクストメディア・オブジェ・写真・コラージュを合わせると出品点数は約70点。前日に展示の飾り付けをスタッフの人達としていると、画商のT氏と、私のコレクションを多く持っているA氏が続けて来場して作品の予約をされていった。T氏は画商ではあるが、ビジネスではなく、純粋に私の作品をコレクションしたくて予約をされた由。A氏は写真2点とミクストメディア1点をその場で予約。個展前日だというのに幸先の良い出だしである。

 

初日は関東に台風直撃の日であったが、雨にも負けず会場に行く。激しい雨降りであるが、けっこうな数の人が訪れてくれる。この日もミクストメディアの作品や版画・そして写真の何点かに予約が入り、手応えを覚える。直前まで作品を作っていて疲れていたが、「最大の批評は、言葉ではなく作品をコレクションされる事である」という言葉とおり、疲れも癒されていく。個展会場で、展示された新作を見て、初めて現在の〈自分の形〉を確認する。しかしそれにしても激しい風と雨である。帰宅難民にならないように、情報を集めながら何とか帰宅出来た。台風一過、ようやく涼しい秋となるのか!? 個展の期間は3週間、ほぼ毎日会場に行くので、今回も面白い出会いがあるであろう。楽しみである。

 

 

 

 

 

 

 

 

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『個展を前にして』

 

昨日、二冊の本が拙宅に届いた。一冊は河出書房新社刊の『パノラマニア十蘭』(久生十蘭短編集)で、表紙には私のオブジェ『パルミジャニーノの青の肖像』が使われている。前回も私のオブジェだったが、担当されたデザイナーのセンスが良く、私は大いに気に入っている。作品の使用に関しては、私は一切の注文をしない。彼らのプロの感覚を信用しているし、自在にいじくられても耐えうるだけのイメージの幅を、私は、自分の作品が持っているという自信があるからである。

 

 

 

 

 

もう一冊は、平凡社刊のコロナブックシリーズの『写真集』というタイトルの本である。編集執筆は森岡督行氏。私の個展を度々企画開催されている、茅場町にある森岡書店の社主である。会社名には「書店」が付いているが、以前にもメッセージで紹介したように、昭和2年建立のミステリアスな空間で、展示の際は、私の作品とピタリと照応してしまう。本は、優れた写真集の「現在形」を的確に紹介し,森岡氏の写真に対しての博識と炯眼が伝わってきて面白く参考になる。これもぜひ読んで頂きたい本である。

 

 

 

さて、ネットギャラリーを開設して三ヶ月ばかりが過ぎた。全国にいながらも私がまだ存じ上げない,私の作品のコレクターの方々から、「遠方にいる為に個展を見て作品を購入出来ないので詳細を知りたい。出来ればネットを通じて作品をコレクション出来ないだろうか!?」という問い合わせや依頼を受け、それに応える形で開設したギャラリーである。しかし正直なところ、オリジナルを見ないで購入に踏み切れる人などいるであろうかという疑問があった。ところが開設してみると、私の不安はたちまち消えた。私が個展をした事のない特に遠方の地方の方々からコレクションの申し込みが予想を遥かに越えて入り、私が存じ上げなかったコレクターの方がかなり存在していることを知って、大いに自信づけられているのである。パソコンは〈未知〉を切り結ぶ可能性に充ちている。その意味で、私の作品を何点もコレクションされていながら、出会える事のなかった人達と出会えるという豊かな状況が急速に開けているのである。私は〈個展〉という形と併せて、ネットギャラリーにも、今後さらに力を入れていきたいと考えている。

 

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